1000万円台のローコスト注文住宅の我が家が、どのような仕様なのかをご紹介していきます。
まずは、今回は基本的な構造のお話です。
在来軸組工法が進化した在来軸組パネル工法と2500mmの天井高

当時、ローコストな住宅工法は何かを調べていると、2×4(ツーバイフォー)工法が安くて、耐震性にも優れているという意見がいくつも見当たりました。しかし、実際に工務店やハウスメーカーを調べてみると、なぜかローコスト住宅を建てているところは、ほとんどが在来軸組工法です。
理論的には、2×4が安価であっても、材木の流通量や在来に精通した職人さんのほうが多いなどの事情があるのかもしれません。
家づくり検討初期に訪れた住宅情報館で、在来軸組パネル工法という筋交いの代わりに構造用合板を張る工法を説明されて初めて知りました。
当時、安価かどうか以上に工法に興味がなく、住設や表面的な住宅の仕様にばかり関心が向いていたので、住宅の構造や基礎の重要性を詳しく説明されて、少し驚いたことを思い出します。
いかにも筋交いよりも構造用合板のほうが耐震性が高いという説明だったのですが、そうとも限らないようです。イメージで思い込まないほうがいいですね。
筋交いの方が良いというプロの意見も聞いたこともありますし。
とはいえ、当時、構造用合板を貼っていなかったパワービルダーの建売も現在は採用しているので、今では常識と言える工法ではないかと思います。

建売住宅の場合、袋入のグラスウールを壁の中に施工しやすくなるのも、構造用合板を採用している理由なのではないかと想像しています。
構造用合板と筋交いかのどちらが良いか?の悩みを吹き飛ばすように、我が家を建てたアコルデでは、両方を組み合わせた耐力壁が標準仕様でした。

ローコスト住宅でも、ここまでの万全の構造にしてくれるのだと感激した仕様の一つです。
実はメーターモジュールに心残りがあった
当初、住宅展示場で心を奪われたのが、メーターモジュールのモデルハウスの広々とした余裕です。
トイレも一回り広く余裕があり、ハウスメーカーの家の豪華さや余裕は、このメーターモジュールから感じるものが大きいと思いました。
このため、なんとかメーターモジュールで建てられないかと考えていたのですが、
廊下や階段などが広くできる分、リビングや部屋の広さが思うように取るのが難しいことがわかります。
30坪の家でも、メーターモジュールで広々とした間取りを実現する素敵なプランもあるのですが、やはり尺モジュールの方が実質的な部屋に割り当てられる広さは上回ります。
ローコストな工務店でもメーターモジュールを標準にしている会社があり、「メーターモジュールは、木材の無駄がなくローコスト」という説明があって、尺モジュールよりも得なのかもと悩んだりもしました。
最終的には、希望だった16帖以上のLDKと和室の実現は、30坪の家ではメーターモジュールには難しく、最終的に尺モジュールが我が家にはベストだと納得して採用しました。
ちなみに、尺モジュールとメーターモジュールを混合した間取りもあるようです。

梁を出さずに天井高2500mm

ローコスト注文住宅では、一般的には天井高2400mmが多いようですが、我が家が建てたアコルデでは、標準で一階の天井高が2500mmでした。
天井は、あえて低くするプランニングのテクニックもあるようなので、高ければよいということでもないと思いますが、ちょっと贅沢な気分になって嬉しかったポイントです。
最後まで競合した工務店でも2500mmにできるかどうか聞いたところ、標準仕様が2400mmのため、2500mmに上げると梁が現しとなり、天井がフラットにならなくなるとの回答でした。

注文住宅という語感から、注文すれば何でもできると考えてしまいそうになりますが、基本的には標準で採用している仕様によって制約が出てしまう場合があるようです。
コメント