誰もが一生に何度も体験するのは難しいのが、家づくりだと思います。
我が家は、一度建売住宅を経験した後の注文住宅だったのですが、それでも、かなり勝手な思い込みがたくさんありました。
賃貸に出している家の住宅ローンがあるので、我が家はもう家は買えない
なんと言っても、この思い込みを突破できたのが、今の住まいを獲得できた大きな収穫です。以前の家の住宅ローンが残ったまま、転職のために奈良から神奈川まで移住したのですが、少なくとも定年までは、持ち家に住むことはできないと諦めていました。
毎週住宅のチラシを羨ましそうに眺める妻を見て、申し訳なく思いながら、せめて、定年後に住み替えられるようなお金を貯めておくしかないと自分に思い聞かせていたのを思い出します。
この思い込みは、たまたま冷やかしで立ち寄った新規分譲マンションの担当者から、以前の家の住宅ローンを返済しながら、新たに住宅ローンを組めそうだと聞いて覆りました。
このきっかけがなかったら、未だに借家で暮らしていたかもしれません。
普通にネットで探しても、当時はまず出てこない情報だったので、完全に無理だと自己判断していました。ネットの情報だけで、知ったつもりになってはいけないと思った最初の学びの一つだと思います。
ハウスメーカーや工務店の営業は融資や資金計画に詳しいとは限らない
新築マンションの担当者が、思わぬ住宅ローンの組み方を教えてくれたこともあり、ハウスメーカーや工務店の営業担当者は、誰もが融資や家づくりの資金計画に詳しく、親身になって相談に乗ってくれるものだと思いこんでしまいました。
FPを保有している工務店の社長が、我が家の確定申告書に目を通して、銀行との交渉方法について具体的なアドバイスをしてくれたこともありましたが、そのような対応ができる会社は、まずありませんでした。
かろうじて、我が家が買えるかどうかという視点では、相談に乗ってくれるものの、ライフプランを踏まえた資金計画までは、当然アドバイスはもらえません。家を売るためには、融資も含めてあらゆるお膳立てをしてくれると思っていては甘いですね。
我が家のように特殊な事情がなく、もっとシンプルな借り入れであれば、おまかせで対応してくれるところもあると思いますが、有料のFPに相談すべき話だったのかなと思います。
今なら、住宅FPの関根さんに相談していたと思います。
新しい家が必ずしも性能が良いとは限らない
新しい家を建てることで、最新の設備や機能に目が行きがちですが、意外に地味なところで、今まで当たり前だったことが、そうではない仕様になっていることがあります。
例えば、
- 網戸は標準で付いていないことも結構ある
- シャッター(雨戸)が全く付かない、一階だけが標準のこともある
- 最新の家がすべて、15年以上前に建てた家に比べて性能が高い(温かい)とは限らない
- 軒の出が少なく、窓に庇が付かないので、ちょっと窓をあけてるだけで雨が吹き込む
- バルコニーに手すりが付くとは限らない
などです。
割と外観に関係する話が多いように思いますが、家が温かいかどうかは、今住んでいる家の環境との相対的な変化の度合いによって、感覚の違いが千差万別だと思います。
我が家の場合、住み替え前の借家が築15年だったので、当然のように暖かくなると思っていたのですが、新しい家のほうが窓際が寒くなったのに軽くショックを受けました。
思えば、借家の窓は分厚く重かったので、時代を先取りして樹脂サッシだったのかもしれません。
今なら、アルミサッシだから当然でしょうと言われそうですが、当時はどこでもLow-Eペアガラスなら、最高の選択肢とアピールしていたので、そこを押さえていれば間違いないと思っていたんですよね。
今は、樹脂サッシだから関係ない話だよねってことではなく、局所的に物事を見ていると、思わぬところに落とし穴があることもあるという教訓かなと思っています。
他に思い込みが覆ったこと
細かく書き始めると長くなるので、他に思い浮かぶ項目だけ挙げておきます。
また気が向いたら掘り下げてみようかな。
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