少しでも土地と出会う確率を上げる方法

学び

土地が見つからなくて、悶々としている方に、少しでも希望に合う土地に出会い、有利に購入できる確率を上げるヒントをご紹介します。

我が家は、建売業者が分譲販売していた北西角32.47坪の土地を契約する直前に、全く同じ価格で東南角40坪の土地を購入することができた幸運も、ご紹介する方法のひとつが役に立ちました。

土地探し期間だけは新聞を購読する

もし、現在お住まいの地域で土地を探している場合、土地を探しの期間だけでも、新聞を購読してみることをお勧めします。

目的は、新聞の折込チラシから得られる、次のようなメリットを得ることです。

  • ネットで検索しても見つけにくい物件情報と出会うことがある
  • ネットに公開されていない詳しい物件情報が記載されていることがある
  • 地域の不動産会社や建築会社の情報を得ることができる。

例えば、週末になると、このような土地分譲の折込チラシが入ることがあります。

土地 - 分譲 - 不動産チラシ - マイソク - 建築条件付き - 建物プラン
引用: MEGASOFT 不動産チラシテンプレートのダウンロード

建築条件付きでないほうがより良いのですけどね….

我が家も、毎日のように必死でネットで検索して、情報は探し尽くしたと思っていても、思わぬ物件が出てくることもありました。

また、不動産ポータルサイトでは見かけない、地元の意外な不動産会社が売主の物件を見かけることもあります。今の家を建てからも、不動産の折込チラシを興味深くチェックしていますが、まだまだ不動産業界はチラシ文化なのだと感じます。

ちなみに、選ぶ新聞によって折り込まれるチラシも傾向が違うようです。

https://costdown.company/comparison/printing/newspaper-insert/

ただし、チラシが少ない日経新聞は、この目的には適さないと思います。

フットワークの軽そうな不動産会社を探して声をかけておく

当然のごとく実践している方にとっては、当たり前と思われるかもしれませんが、まれに「複数の会社に相談しているお客様の物件探しは、営業の本気度が下がるので、お勧めしない。」というプロの意見を見かけるので、忠実に一つの会社のみにおまかせしている方もいるのではないでしょうか?

ここでは、次の理由で複数の会社に並行で相談することをお勧めします。

  • 担当営業の当たり外れで情報の届く差が大きく異なる
  • 特定の不動産会社の意見だけで視野の狭い土地探しになってしまうことを避けられる
  • レインズで公開前の物件情報は、一部の不動産会社しか入手できない場合がある
  • 地元の売主と長い付き合いで、表に出にくい相続物件などの情報を持っている不動産会社もある

我が家が建てた茅ヶ崎では、大手の不動産会社がほとんどレインズに掲載前の物件情報をおさえてしまっていると、ある不動産会社から聞かされました。

[土地のほとんどが建築条件付] 仲介手数料0円業者と茅ヶ崎事情つづき [地盤改良は、ほぼ100%?] | 奇跡のマイホーム建築記録
四季仲介からは、その後こまめに連絡が入るのですが、学区内で40坪ぐらいの物件が出るかもと自宅に電話がありました。 物件情報は仲介手数料0円業者から先に得たいワガママできれば、以前から調べていた仲介手数料0円の業者から買えると助かるので、正式

それでも、なんとか他の会社から情報を得られる可能性を期待して、様々な不動産会社に声をかけた結果・・・

結局非公開の物件情報をいち早く届けてくれたのは、地元の小さな不動産会社でした。

行方不明の土地持ち主と新たな7区画分譲情報 | 奇跡のマイホーム建築記録
持ち主がわかった二つの土地の続報が、トゥエルブライフのIさんから連絡が入りました。えぇ土地の方は、火事のあとの持ち主の行方が全くわからないとのこと。 不動産屋というだけで警戒されて会話をしてもらえない?いぃ土地のほうは、近隣の聞き取りをして

その後、もう一社別の小さな不動産会社からもすぐに情報が入ったのですが、一番乗りの連絡が出来なかったことに、とても悔しがっていました。

一応大手の不動産会社にも相談していたのですが、そちらからは連絡は入りません

大手の不動産会社にも同時に届いた物件情報だったそうなのですが、我が家が並行で相談しているため、本気度が失われていたからかもしれません。

しかし、本気度が変わらない不動産担当営業もいるということですね。

ところで、新規土地分譲物件なのに、最初から一番よい区画が成約済みになっていることを見たことがありませんか?

土地 - 分譲 - 売却済み

おそらく、我が家のように市場に出回る一足先に情報を得て、契約出来た方がいるということではないでしょうか。

気になる土地情報はよく調べてから問い合わせ先を吟味する

どんなに本気度ある営業でも、顧客の価値観を完全に理解できるわけではないので、物件の見落としはありえます。

自分で気になる物件をネットで見つけたら、相談中の不動産業者に、すぐに問い合わせたくなると思いますが、その前にちょっとした下調べをすることをおすすめします。

  • 不動産ジャパンで物件情報を確認する
  • 同じ物件を扱う他の不動産会社の情報を調べる

不動産業者のみが見られるレインズという不動産情報のデータベースとほぼ同じ情報を、一般の人でも閲覧できるが不動産ジャパンというサイトがあります。

不動産ポータルなどから見つけた物件情報に記載されていない情報が見つけられるかもしれません。特に、不動産ジャパンを見ると、売主の問い合わせ先がわかる場合があり、直接申し込めば仲介手数料がかからず購入することができます。

また、専任媒介契約となっている場合、別の不動産会社経由での仲介申し込みに対して物件を紹介することを渋ったりする「囲い込み」や「売り止め」といわれる妨害行為が行われることがあるようです。これは、専任媒介業者が両手取引といわれる、手数料を売主と買主両方からもらえる取引となるよう、自ら直接売却できるチャンスを優先したいために行われる行為です。

折角の貴重な物件を購入できるチャンスを逃さないため、馴染みの不動産業者から申し込むか、専任媒介業者に直接申し込むべきかをよく検討しましょう。

なお、両手取引となる専任媒介業者から購入する場合、仲介手数料が大きくなるので、値引きに応じてもらえる場合もあるようです。

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さらに、同じ物件を扱う他の不動産会社の公開情報も調べてみましょう。

たとえば

地名 土地 ●●●.●●㎡

など、地名と土地の面積などの、物件の共通性の高い数値情報をキーワードとして入力して検索すると、他の不動産業者の公開情報のヒットすることがあります。

おすすめは、Googleの画像検索です。

土地 - 画像検索 - google - 物件写真 - 不動産業者

このように、各業者が独自で撮影した土地の写真や物件の詳細情報を見ることができるので、問い合わせする前に物件のイメージをより深く理解する助けになります。

また、業者ごとに物件価格の更新が間に合わず、古い価格になっていることがあるのですが、価格の見直しがされている背景を察することもできます。

仲介業者によっては、不動産手数料の値引きや無料としている場合もあるので、取り扱い業者を比較して、どこに問い合わせするのかを熟考する材料としても参考になります。

ハウスメーカーや工務店に相談する

土地を持っていないと、ハウスメーカーや工務店に相手にしてもらえないのではないかと心配になりますが、土地探しから一緒に手伝ってくださる建築会社は多いようです。

むしろ、土地を決めてしまう前に、信頼できるハウスメーカーや工務店を見つけておくのをおすすめします。

素人では見逃してしまうような、土地選びの要点を教えてもらえるので、大幅に予算がオーバーしたり、建てたい家を建てられないということを防ぐことができます。

また、独自の土地探しのノウハウがあったり、グループの不動産業者から購入すると、特典が得られたりする場合があります。

我が家の場合、建売がメインのビルダーを訪問したときに、探している地域で計画中の未公開の建売分譲計画を聞くことが出来ました。

開発行為許可標識 - 看板 - カンバン - 土地 - 建売分譲

担当者は少し渋っていましたが、建売として計画している区画を割高になっても良ければ売れる可能性と、建物をセットでお願いするのであれば、トータルで利益が出る範囲で注文住宅に変更してもらえる可能性があるという話が出ていました。

土地が見つからないからパワービルダーに聞いてみよう作戦 | 奇跡のマイホーム建築記録
ひとつ建設の話の続きです。 ホームページから調べると、平塚に店舗があったので連絡してみたのですが、町田の店舗から連絡がありました。平塚の店舗は建売り専門のようで、規格住宅は町田店の扱いとのこと。 やはり、まだ始めたばかりのようで、取り扱う店

建売として契約されているものを変更できるかどうかは、あくまで、ケースバイケースで、担当者の対応次第ということもありますが、建売を手掛けている建築会社をチェックしてみるのも一つの方法かもしれません。

売りに出ていない土地を持ち主に打診してもらう

土地が見つかるかどうか不安だった頃に、とある工務店で相談してみると、意外と施主様が近所を歩いて土地を見つけてくることが時々あるという話を聞きました。

そんなこと、めったにあるわけないだろうと、自分ごとになるとは全く真に受けていませんでしたが、冒頭でご紹介した幸運な条件で土地を購入出来たのは、この方法なのです。

[イエマガ更新!]キセキの土地との出会いのお話 | 奇跡のマイホーム建築記録
先月から始まりました、イエマガでの新連載『家づくり日々勉強!』の第二回目が更新されました!前回の「2軒目の家は建てられるか? 〜二重住宅ローンとわが家の資金計画〜」はいかがでしたでしょうか?今回は、わが家の家づくりの大きな運命を左右した重要

我が家の場合、次の2つの空き地が気になって不動産業者に問い合わせていたのですが、初回の業者では、うまく持ち主とコンタクトを取ることが出来ませんでした。

自分で見つけた空き地 - 40坪 - 整形地 - 造成済

この時点で一度ほぼ諦めていたのですが、他の不動産業者から「気になる空き地や空き家などがあれば、地主様に交渉するので連絡ください」という声をかけられたので、ダメ元であらためてお願いしたことで、見事に地主を説得してくれました。

交渉がうまく言っていないと聞いていたので、ほぼ諦めてほかの物件で契約しようとしていたところ、契約の前日に連絡が入って滑り込みで間に合ったのですが、一日でもずれていたら、買えなかったと思うと背筋が寒くなります。

今更、そんなこと言っても遅いのよっ | 奇跡のマイホーム建築記録
前回の噛み合ないやりとりの続きです。 まっしんはやぶさ「すみません。その話しは、もしかして・・・」 Yさん「はい。売主様とご家族のご意向がまとまりまして、是非まっしんはやぶさ様にご購入いただきたいとのことです」 まっしんはやぶさ「(あ・・・

勝手に諦めて、他の物件で契約する前に、お願いしている不動産業者に状況を確認しておくべきでしたね。

世の中には、きっとさらに様々な土地との出会い方があると思います。

この情報が、少しでも不安でつらく苦しい土地探しのヒントになれば幸いです。

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