限られた予算で、ローコスト注文住宅を検討しながらも、「工務店で建てるのは不安」「ローコストと言いながら、後々理由を付けて予算オーバーになるのでは」など、様々な不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?
ここでは、我が家が注文住宅をお任せした、地元工務店アコルデにどのような特徴があり、決め手となったのかを、他の比較検討した会社の対応と比較しながらご紹介したいと思います。
少しでも、工務店やハウスメーカー選びの視点の参考になれば幸いです。
アコルデの特徴比較一覧
我が家が建ててもらったアコルデは、平成19年7月11日設立の神奈川県平塚の地元工務店です。
ここでご紹介するのは、あくまで2012年に我が家が体験した情報ですので、現在も同じ方針かどうかはわからない点は、ご理解ください。
とはいえ、当時より紹介率50%を誇る満足度の高い工務店である特徴は、感じ取れると思います。
アコルデ | 他のローコスト工務店・ハウスメーカー | |
サッシ・建具 | 厳密な窓や建具の上限設定なし ・ドアを引き戸へ変更と収納追加 ・三枚引き込み戸 ・室内窓 の増額なし | 標準数差額が厳密な会社あり |
屋根形状 | 切妻屋根・片流れ・招き屋根でコストの違いなし | 片流れ屋根で追加または減額となる会社あり |
準防火対応 | 追加費用なし | 坪単価への増額が多い |
斜線制限対応 | 母屋下げ・天空率対応(追加費用無し) | 天空率提案なし・屋根仕様変更提案あり |
建物の角 | 角の数に応じた増額なし | 角の数によって増額となる会社多い |
バルコニー | バルコニー面積に応じた増額なし | 標準面積を超えると増額となるケース、 施工面積✕坪単価半額で計算するケースあり |
吹き抜けと下屋 | 本来、下屋より吹き抜けの方が高くなるが、 どちらでも同じ費用にするとの回答 | 吹き抜けの方がローコストな会社あり |
吹き抜け | 吹き抜け面積に応じた増額なし | 施工面積✕坪単価半額で計算するケースあり |
窓枠 | 四方枠・三方クロス巻きどちらもOK | 三方クロス巻き標準 |
ニッチ | 2箇所まで標準サービス | オプション費用、交渉次第でサービスなど |
可動棚 | 収納内の可動棚の増額なし | 可動棚オプション4万円との会社あり |
標準仕様減額 | 仕様ダウンに応じた減額・相殺に協力的 | 標準仕様から減額出来ない場合あり |
標準外仕様 | 標準採用メーカー製品利用指定の対応も柔軟 | – |
特注対応 | 特注キッチンカウンター追加費用なし 特注サイズ畳追加費用無し | – |
施主支給 | 標準設備以外であれば相談次第でOK | – |
地盤改良 | 見積もり時点で、ほとんど発生しないとの見立て さらに独自条件を満たすと地盤改良工事費負担 (条件は満たなかったが、工事不要判定) | 地盤改良工事費50〜80万円の見立て |
他サービス (契約前) | キッチン背面増床分0.38坪(1F&2F)分 あらわし梁 | キッチン背面増床1階分のみ |
他サービス (契約後) | 外壁出隅材の無償アップグレード 和室とLDKの開口拡大 小屋裏のスペース拡大 | – |
アコルデの魅力の一つは、一般的にはオプションで追加工事になるような仕様を、標準契約の中で吸収してくれるものが大変多い点です。これは、様々なハウスメーカーや工務店で見積もりをもらったことがあるほど、いかに対応が充実しているか理解できると思います。
おかげで何かと予算オーバーが心配になる注文住宅の家づくりを安心して楽しむことができます。
我が家の場合、契約前に間取りや仕様がほとんど確定していたため、契約後に大きく仕様が変わって大幅に増額となることはなかったのですが、それでも大きな安心感がありました。
さらに、契約後にさらりと無償でサービスしてくれたり、嬉しい驚きを何度も提供してくれる点が、施主の満足度向上と高い紹介率に繋がってきたのだと思います。
同じローコスト工務店でもオプション費用の考え方が異なる
一言でローコスト注文住宅と言っても、工務店の見積もりを見比べるとオプション費用の項目で考え方が、全く異なることがわかります。
まず、我が家を建てたアコルデの見積もりでは、次のようなオプション費用となっていました。
赤字部分は、2階水回り配管の排水時の音を軽減するために追加提案のあった部分と、最後になんとか50万円減額してもらった部分です。断熱材の仕様などを落としたので、単純な値引きではないと思いますが、値引きサービス要素も含んでいると思います。
多くが、他社の標準仕様に合わせてもらったものですが、前述の通り吹き抜けやバルコニーのサイズ、室内窓などに起因したオプション追加は一切ないのが確認できます。
一方で、ほぼ同じ間取りと仕様条件で見積もりをもらった工務店のオプション項目がこちらです。
こちらでは、建具の変更工事や準防火、バルコニー増床工事などがかなりロジカルにオプション扱いとなっています。人によっては、このような積算方法のほうが納得感があるかたもいらっしゃるかも。
この工務店は、標準仕様で前述のアコルデのオプション項目が含まれていたので、オプション項目は、これだけです。
このため、アコルデよりも若干安いのですが、総合計ではほぼ双方同じ金額になりました。
この会社の他の建築事例でも、このように細かく増額になっています。
建具やバルコニー増床、片流れの変更工事なども結構大きな増額になっているのがわかります。
会社によって異なる、このようなオプション工事の増額ルールを見積書からできる限り読み取っておくことで、相性のよい工務店選びの指標の一つにするのもお勧めです。
アコルデが仕様やサービス以上に魅力ある理由
アコルデの魅力は、Webサイトやカタログで確認するようなスペックだけではありません。
なんといっても、忘れてはならないのが、昔は「鬼軍曹」と恐れられたとは、まったく想像が付かない優しい笑顔とユニークな会話で家づくりを全力で楽しませてくれる、岡本社長の存在です。
近年は、後進を育成するために、お客様の前にあえて出ておられなかったそうですが、昨年ぐらいからまた営業として自ら前線に出ていると聞きましたので、現在アコルデを訪問するかたは岡本社長に楽しく対応してもらえるかもしれません。
他のアコルデで建てた施主の誰もが岡本社長のファンになってしまうほどなので、足を運べるエリアの方には、是非会っていただくことをお勧めしたい方です。
この岡本社長のアコルデにお願いしていなかったら、我が家は、これほど家づくりが楽しいものだと感じられなかったでしょう。
他のアコルデブロガーさんが書かれているこの記事も岡本社長の人柄を現しています。
さらに、アコルデは、現場監督の対応力も、家づくりをより安心で楽しいものにしてくれています。
我が家では、社長自らすごい専務と絶賛する現場監督が担当でしたが、本当に細かく丁寧な現場管理をしてくれていたのがよくわかります。
ローコスト注文住宅で想像されるような、雑な現場で施工だけでなく近隣に迷惑かけるような心配は全くありません。この経験で、ローコスト住宅は雑な現場管理だと決めつけるのは間違っていると痛感しました。
岡本社長同様にお話好きで、気軽に質問すると20倍ぐらいの詳細な説明が返ってきてびっくりするのですが、話が面白いので楽しくずっと聞いていられます。
これを岡本社長に話すと笑っていたので、誰に対してもそうなのでしょう。
施工の途中では色々と気になるところが出てくるものですが、いちいち細かく質問しても気持ちよく説明してくれるので、本当に助かりました。
岡本社長と決めたキッチンのコーナー柱も現場感覚で、より使いやすい提案をしてくれたことで、より満足度の高い仕上がりになったので、設計と現場の本当によい補完関係が出来ているのだと思います。
特に、大型台風直前にあっという間にサイディングを張り終えてしまった対応力には、本当に驚きました。同時期にほぼ同じ進行だった近所の注文住宅は、タイペックシートのまま台風に晒されて、タイペックがめくれて破れまくっていたので、工務店によって対応が全然違うのだと思い知らされた記憶があります。
もちろん、人が工事をするかぎりはミスも避けられず、我が家の場合も細かな指摘事項がありましたが、とても誠実に対応していただいたのでトラブルになることは、ありませんでした。
他のアコルデブロガーさんの場合、別の現場監督でも同様に真摯な対応だったそうなので、会社全体で誠実な対応が出来ているのだと思います。
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